「MAQUIA」11月号では、美容ジャーナリストの齋藤 薫さんが選び抜いた100名品をご紹介。今回は、¥3000以下のプチプラコスメをピックアップ!
一生モノの審美眼を手に入れよう
美の請負人・齋藤 薫が選ぶ
新しい時代を生きるための100名品
美容ジャーナリスト
齋藤 薫さん
女性誌編集者を経てフリーに。数多くのメディアで連載エッセイをもつほか、美容記事の企画やアドバイザーなどとしても活躍。その的確な視点で常に美容界の潮流を捉え、力強く発信し続けている。『“一生美人”力』(朝日新聞出版)など著書も多数。
KAORU'S EYE
買い物にも知性を。
「買い方革命」を起こそう!
コスメの買い方に『作り手の意図を読む』という知的な冒険を。高級コスメもプチプラも知る。マキア読者ならそれができるはず。
いつもプチプラばかりという人が、5万円のクリームを買った時、おそらくフタを開けるだけでドキドキするはずだし、芸術的なまでの滑らかさに感動するはず。でもそれ以上に、何かの本能が目覚めるような強烈な覚醒が起こるはずなのだ。いつも使っているものと2桁違う、ドカンと来る化粧品の凄み、肌に訴えかけるものの力強さ、化粧品としての魅力、売る人の情熱、それらがキレイになるどこかのスイッチをオンにするから、プチプラに戻っても効き目が違うはずなのだ。
これはすべての人に言えること。時々思い切って高級化粧品を買う。超高級コスメにしかない化粧品パワーに溺れつつ、化粧品がドカンと響くってどういうことか、体験しておきたいのだ。でも今は逆に、いつも高級品ばかりの人がプチプラコスメを買った時も、同じような衝撃があるはずなのだ。この価格で、ここまで潤うの? ここまできれいに仕上がるの? それもまた化粧品の偉大さであり、美容のさらなる期待につながるはずだから。
「高いものほど効く」という法則は、たぶん永遠に生き続けるのだろう。でもリーマンショック以降、プチプラコスメも劇的な進化を遂げた。その時、高級品もプライドをかけてさらに“根拠ある高級”へと昇華したはず。そういう素晴らしい切磋琢磨を生むのは私たちの買い物の冒険。高級品とプチプラ、両方を知っていることが化粧品へのさらなるリスペクトにつながり、効きのいい肌になることは間違いないのだ。
その実力に唸る、
プチプラ・ネット通販コスメ
(税別¥3000以下)
1
ケイト
デザイニングアイブロウ3D
「正しすぎる色、絶妙発色、なじむ質感、全てに完璧な3色は眉のみならずまぶたにも」。EX-7 ¥1100(編集部調べ)/カネボウ化粧品(11/1発売)
2
フジコ
FPPパウダー
「“あったらいいな”以上のリアルな隠れニーズに応える気概!」。頭皮やボディにぽんぽん使うだけ。8.5g ¥1800/かならぼ
3
イグニス イオ
パウダー ウォッシュ
「アイディア満載かつ高級な香りとテクスチャーで大人も魅了」。すべすべ明るい肌を叶える洗顔パウダー。80g ¥2200/イグニス
4
ファシオ
パワフルカール
マスカラ EX(ロング)
「長さと自然な上向き仕上がりが美しい。ロングはもちろん、ボリュームタイプも愛用」。BK001 ¥1200/コーセーコスメニエンス
5
肌ラボ
極潤プレミアムヒアルロン液
「濃密すぎる潤いを900円で作ってしまうという実力を伴う良心は、評価の的」。満足に潤うローション。170ml ¥900/ロート製薬
6
インテグレート
水ジェリークラッシュ
「このアイテムの不思議かつ新感覚は、大人もハマる未来ファンデの始まりにしてこの価格」。SPF30・PA++ 全2色 18g ¥2000(編集部調べ)/資生堂
7
エテュセ
フェイスエディション(パウダー)
「エテュセのものは片っ端から欲しくなる。斬新なアイディアと見事に役立つ実用性に感動」。キメ細かい肌へ導くパウダー。¥1900
Column
齋藤薫の審美眼
「プチプラはコスメ大手企業が、インナーケアは食品系大手企業が作るもの。この分野でこそ大企業がモノを言う」
MAQUIA 11月号
監修・文/齋藤 薫 撮影/松本一芭〈TRIVAL〉、東 晃司(物) 取材・文/小田ユイコ 松井美千代 構成/吉田百合(MAQUIA)
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